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 ◆ 線香花火


   線香花火については、故寺田寅彦(物理学者)の

    随筆を引用させていただきます。


   「火薬の燃焼が始まって、小さなほのおが牡丹の花弁のように放出され、

    ・・・火花が眼にも止まらぬ速度で発射され

    ・・・微細な火弾が

    ・・・無数の光の矢束となって放散する。

    ・・・最後に、あらゆる火花のエネルギーを吐き尽した火球は、

    力なくポトリと落ちる。

    そして、この火花のソナタの一曲が終わる。」
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